今昔物語
Episode.4
願懸の高麗犬(こま犬)
新潟市の湊稲荷神社は高麗犬(こま犬)を廻して願懸けをする「願懸の高麗犬」があることで知られています。 昔、花街の女性達が港から船乗りが出ていかないよう、高麗犬の向きを変え、荒天祈願をしました。 いつしか、ここは様々な願いを持った人々が訪れる場所となりました。
願懸けは、女性は左の高麗犬を、男性は右の高麗犬を願い事を念じながら廻し、所願成就を祈願するのが習わしです。そんな流れを引き継ぐ「紫雲稲荷」の願懸け高麗犬。
チェックインの前に、今日のバーディー祈願で、高麗犬を廻してみませんか?
深い縁(えにし)の物語

6000本の桜が連なり、かつて「長堤十里世界一」と言われた桜の名所。そんな新潟県新発田市加治川河口の広大な赤松林に囲まれて、我が「紫雲ゴルフ倶楽部」はあります。

昭和40年(1965年)12月に9ホールでスタートし、昭和41年(1966年)9月に18ホール、昭和45年(1970年)4月に27ホール、そして平成7年(1995年)開場30周年を機に、現在の36ホールになりました。

その間、昭和58年(1983年)には日本女子プロゴルフ選手権、平成20年(2008年)には日本女子オープン選手権等々が開催され、「新潟に紫雲あり」との評価をいただいております。

そんな当クラブハウス脇に、開場時から「紫雲稲荷」と「紫雲七体地蔵尊」が祀られていることをご存じでしょうか?

先人によれば、ゴルフ場造成のための地形調査の折、地元集落跡に今にも朽ち果てそうな祠を、林道脇に数体の地蔵様が雑然と置かれていたとのこと。その昔、集落の守護神として長く祀られていたが集落民の全員移転とともにそのまま忘れ去られていたらしいという話です。


ゴルフ場開設にあたり、深い縁に感謝した創業者・葉山健二郎氏によって、祠が再建立され伏見稲荷神社のご分神を申し受けて「紫雲稲荷」とし、地蔵様は頑丈な台座の上に「七体地蔵尊」として安置され、それぞれ元の位置に祀り現在に至っています。

今でも毎月1日、15日の月2回の礼拝、供養を欠かさず、さらに年に一度「願懸の高麗犬」で有名な新潟市の湊稲荷神社様による祭礼と地元・新発田市の紫雲寺様によるお盆の法要を続けているという全国でも珍しいゴルフ場です。

今までも、そしてこれからも当倶楽部の歴史と隆盛、そして関係者の安全を見守ってくださっているにちがいありません。